ホーム > めのうのヒミツ

 この美しい石は、石英の一種です。この石は独立した結晶として、また非常に種類豊富な形、模様、色をもつすぐれた粒状の塊として産出します。石英は頑丈で、結晶が割れない性質を持っており、彫刻やカッティングに最適な石です。
 めのうは古代ローマ時代から、装身具として愛用され、カメオ(浮き彫り)やインタグリオ(沈み彫り)を施して、指輪や、ペンダントなどに広く利用されていました。現在はカメオ(浮き彫り)細工が多く、インタグリオのアクセサリーは少ないです。
 わが国では、外観が馬の脳に似ているということから「瑪瑙」という字を用い、古代から七宝の一つとして数えられ珍重されてきました。七宝とは七種の宝物のことを言い、金、銀、瑠璃(るり)、玻瑠(はる)、しゃこ、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)のことです。

  この御祈玉(みほぎだま)は神から受け伝えた神器として古代より祀(まつ)りごとに用いられました。
 不思議なこの形は、万物の芽立ちとも、胎児の形ともいわれ古代の人々に愛され信仰されていました。今、健康、精神の安定、病気快癒の祈りとそれぞれの思いをこめて身に付けられるようになりました。
 最近の新聞紙上では奈良県田原本町の環濠集落「唐古、鍵遺跡」からヒスイの勾玉2個が出たと報じられています。褐鉄鉱と呼ばれる鉱物の容器に入った状態で出土されたらしいので、ますます勾玉胎児説が信じられるような気もします。 いずれにしても、この勾玉は生産への祈り、又はそれが成就した祭に使われていたと思われます。
 この技術的手工業者の集団は「玉造」(たまつくり)とされていますが、隣地である松江市からも玉作遺跡の発掘報告があるようです。

 この古代人が魔除けとして、また生産への祈りを込めて身に付けていた「めのう」を当店では工房で手作りしています。
 松江の夕日とも思われます赤めのう、宍道湖の深いみどりとも思われます青めのうを品揃えしてお待ちしております。